がんの中で最も治癒が難しいがんといわれているのがすい臓がんです。
すい臓がんは特徴的な自覚症状が特に現れにくいことから、
異変を感じて専門医で検診を受けた時には、
既に手の施しようがないほど進行していることが多いというのがその大きな理由です。

すい臓がんと診断を受けた際、手術での切除が不可能なほど
他の臓器へのがんの転移が認められることは
全体の70~80%ととても高い割合となっていることもそれを裏付けています。

また、進行の度合いが手術による切除可能な程度であった場合でも、
術後の再発率が高いのもすい臓がんの特徴です。
こうしたことから、大腸がんや胃がんと比べて発症率が低いにも関わらず
すい臓がんでの死亡率は高く、死亡原因として第5位に位置しています。


すい臓がんの症状は、
すい臓のどこにがんが発生しているかで違いがあるということです。

●すい臓の上部にがん細胞がある場合
上腹部痛や黄疸、背部痛、腹部の膨満感、全身の倦怠感、食欲の減退といった症状が現れます。
またがんが進行すると上腹部にしこりを感じたり便が白くなったりします。

●すい臓の下部にがん細胞がある場合
ほかの臓器に影響が出るのが遅く、
上部にがんができた場合よりも発見が遅れることが多いとされています。
症状は上部のがんと同様に上腹部痛や腰部痛、背部痛が主なものです。
また、上部のがんと下部のがんに共通の症状としては、
下痢、腹部の膨満感、便秘、体重の減少が挙げられます。

ですが腹部痛や下痢などの症状で検診を受けた場合、
胃や大腸の検査のみで済んでしまい、
すい臓がんを疑った検査が行われず発見が遅れる場合も少なくないようです。
また腰部痛や背部痛では整形外科を選んでしまうことから同様に
すい臓がんが発見されないことが多いということです。

原因のわからない腰部痛や背部痛が続く場合には
すい臓がんを疑った検査を受けることをお勧めします。



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